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August 26, 2005

本の話2

今年の夏は例年に比べて、暇。
で、本をよく読んだ訳です。冷房きかせて麦茶飲んで読書。

これ読んだ。「疾走」という本。上下2巻。重松清作。

泣いた。読みきった瞬間泣いた。

切ない本だった。

4人家族の次男坊が主人公。兄貴はシュウイチ、主人公がシュウジ。彼の短い人生を語り部である、神父の言葉でつづられる。「疾走」というタイトルどおりの人生。進学校に通い始める兄貴、町にリゾート計画が持ち上がり、兄貴の犯した犯罪をきっかけに、家庭が少しずつ確実に壊れていくんです。

この物語で、シュウジが心にとどめる出会いは少ない。鬼ケンとアカネ、エリぐらいだ。神父とのかかわりは少し意味合いが違う気がする。「誰か一緒に生きてください」というメッセージは、彼の性格、彼が置かれた環境が作用して最悪の方向に向かっていってしまい、自殺したくとも自殺できなかった切れなかった彼の最後の手段だと思う。その言葉をそのまま解釈することもできるし、エリとの関わりからでた言葉かもしれないが、それでも、彼の本心だと思う。一緒に生きてくれる人がいれば、どこかでつながっていれば、ということなのかもね。

一つ一つの場面がすごく印象に残る話だった。鬼ケンとのやりとりや、エリに降りかかる災難の描写、大阪での夜の描写。最後の場面、どれもすごく印象的で胸に突き刺さった。

目頭が熱くなったのは、彼のメッセージに答えた女の子の返事。携帯に残しているんだけど、ものすごく温度差があるコメントで、でも、その方が彼にとっては良かったのかなって、思うんですけどね・・・。届いたのかね・・・。

いい本でした。映画になるそうよ、このお話。

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